オシレーターは便利で有益な指標ではありますが、使い方を間違えると大怪我をすることもあります。ここではオシレーター系指標の基本的な考え方、使い方を考えてみたい。

チャート図1-a

ではまず上のチャートを見て、どちらが強くてどちらが弱いか直感で判断して下さい。

誰しもこう判断するでしょう。

図1-a=「弱い」

図2-a=「強い」

では、またチャートを見て下さい。今度はどうですか?

チャート図1-b

今度は先ほど弱いと答えたチャートは「まだ強い」 逆に先ほど強いと答えたチャートは「まだ弱い」と判断するでしょう。

オシレーターの長所と短所
A~Cは長期のトレンドラインと考えて下さい。相場は一直線で上がったり下がったりしませんから、当然ジグザグと上下を繰り返しながらトレンドを形成して行きます。

先ほど行ったテストから言えるのは、人間の判断というのはどこを見ているかによって大きく変わってしまうと言うことです。オシレーターの長所は、トレンドと先入観を排除することで、相場の行き過ぎを客観的に投資家に示唆するところにあります、

ただ、オシレーターの長所は同時に短所にもなります。それはA~Cと云うトレンドが全く無視されてしまうことです。例えばRSIを9日に設定すれば、それ以前の動きは数字に反映されません。これによって投資家は頻繁に騙しにあいます。ではもっと期間を大きく取ればよいじゃないかと言う話ですが、そうすると今度はシグナルが緩慢になりすぎて使い物にならなくなってしまいます。これがオシレーターの限界なのです。

チャート図2-c チャート図1-b

図2-cのチャートを見て下さい。の時点のRSIは25です。A~Cが大勢下落トレンドだったことはオシレーターは知りませんから、安値圏の買いシグナルを出します。しかし、これは大勢上昇トレンドの時の図1-bの25%とは意味が違います。25%という数字だけを見て安易に買うと更に急落しボコボコにされるなんてことがあります。こんなことで酷い目にあうと、自分のオシレーターの使い方は棚に上げて、テクニカル分析なんてインチキじゃないかと言う人が出てくる訳です。

では下落相場ではオシレーターは使えないのかと言えば、そんなことはありません。図2-cのCで買って下落相場の中で1~3の戻りを取ることも可能です。注意するべきは、ただ算出された数字だけをみて、どの水準で使っても全て同じに機能すると考えるのは危険だということです。不思議なことに初心者ほどオシレーター系指標を使いたがりますが、ロスカットを徹底するなど使い方には工夫が必要なのです。

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