円相場(為替相場)の値動きにより損益が生まれる

FXの概要をお伝えしたところで、次は通貨の交換(両替)を例にしたかたちで紹介します。ニュース等で「現在の円相場は1ドル120円50銭から120円53銭の間で取引されています」というフレーズを聞いたことがあるでしょう。この価格(レート)はいつも変動しており、それによってトレードに損益が生じることとなります。

例えば、「1ドル=120円」のときに、100ドルを買ったとします。12,000円【A】を支払って、100ドル紙幣を手に入れました。さて、この100ドル紙幣を日本円に戻したいと思ったときに、「1ドル=130円」になっていたとします。100ドル紙幣を支払うと、13,000円【B】が手に入ります。

通貨の交換おや? 【A】と【B】では、1000円の差が生まれていますね。言い換えれば、1000円儲かったかたちになっています。これが、レート変動によってもたらされる効果です。レートが120円から130円に上がったため、100ドルの価値が12,000円から13,000円に上がったわけです。

簡単にまとめるとFXとは、為替レートの変動が損益になる仕組みだといえます。

為替レートの変動が損益になる仕組み

なぜ為替レートは変動するのか?

通貨の価値は、その需給バランスによって変わります。あらゆる市場の原則と同じで、人気のある通貨の価値が上がり、人気のない通貨の価値が下がるのです。

現物の交換ではなく、取引はシステム上で完結

上では、100ドル紙幣という現物を例に挙げて説明しましたが、実際のトレードは現物取引ではなく、差金決済取引というあまり聞き慣れない形式の取引になります。

現物取引とは文字通り、現物同士の取引。日本紙幣をドル紙幣に両替する、といった物々交換です。それに対して差金決済取引とは、現物の受け渡しを行いません。1ドル=120円が130円になった! といったレート変動(差金)を対象とした取引で、それによって生じる損益分のお金のやりとりをするのです。

FXのトレードでは、「米ドル/円の売買」といった表現が用いられますが、実際にドル紙幣を手に入れることもなければ、日本紙幣を支払うこともありません。売買は、インターネット通じたシステム上で、数字として処理されるに過ぎないのです。

FXとは外国為替証拠金取引のこと

「取引金額が小さくなる」と同じ意味

資金を数倍に膨らませるレバレッジという仕組みは、別の見方をすると「取引にかかる費用を小さくする」ことだと解釈できます。上図の「10万円で、250万円の取引ができる」というのは、「250万円の取引が、10万円でできる」ということと同じ意味なのです。決して、10万円しか資金がないのに、250万円勝ったり、250万円損をしたりすることではありません。

重要キーワード

用語 ふりがな 説明
外国為替 がいこくかわせ ちがう通貨を交換(両替あるいは売買)すること。
証拠金取引 しょうこきんとりひき 担保として一定の金額を預託し、その範囲内で取引するという仕組み
レバレッジ 資金を数倍~数十倍にした取引を可能にする仕組み
差金決済取引 さきんけっさいとりひき レート変動を対象に、その損益分のお金をやりとりする取引